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タタタタタタといくらでも理屈とプログラムが溢れ出る才能を持ちながら共感というものをドブに捨てて生まれてきたようなハタ迷惑な天才が、不幸にも周囲にいただけのマトモな神経を持ち合わせてる普通の人たちを巻き込んで、無から有を作り出し、一を聞いて十を知って百を出し、人を簡単に切り捨て、あれよあれよという間に爆発的に膨張し、世間の話題をかっさらい、揉めまくり、信じられないくらいの天文学的な金を稼ぎ出して、しかし人間的に成長するでなく、何か教訓を得るでなく、絶対に通らないリクエストの承認を求めて更新ボタンを連打するさまを描く、悔しいことに間違いなく現時点世界最速・最先端・最高密度のデヴィッド・フィンチャー最新映画。観てるうちに連想したのは「キッズ・リターン」や「ブギーナイツ」だったりする。
しかし「ユナイテッド93」といいこれといい、こういうほんのちょっと前の出来事の擬似実録ものに巨額の予算をつけて作り上げることが出来るってこと自体が凄いというか何というかで、フィンチャーは「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」のリメイクなんて作る暇があったらウィキリークスの擬似実録ものを作るべき。マイケル・ムーアとかじゃちょっと嫌なんだよね。アサンジ役はそれこそジャスティン・ティンバーレイクでいいじゃないか。
それにしても観終わって、ウィンクルボス兄弟役の役者が一人しか表示されてないのに気づいたときはさすがに噴いた。またかよ…してやられた…おとなしく双子探せばいいじゃないですか…いくらでもいますよ絶対…

この予告にだけ使われてる曲(レディオヘッドのカバー)もとてもいいけど、サントラに入ってないし、日本のiTunesで取り扱ってないし、Amazonでアルバム取り扱ってないし、AmazonでのMP3の取り扱いが止まってるしで残念すぎる…このタイミングで売らないとか意味がわからない…