honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「ラブリーボーン」

途中まですごくいいだけに、結末に納得いかず。予告見て期待を膨らませすぎたなー。
(ネタバレ含みま地獄)
やっぱねえ、犯人の行為が白日のもとにさらされるなんかは当然の前提として、主人公の死体もきっちり発見されてちゃんと埋葬されてほしくてさ…あんまりにもあんまりだろうと…でもってあの世とこの世のはざまで*1被害者の少女たちが集結したら、その時点であれが落ちてきてくんないとなあ。で、そうなったらそうなったで犯人(の魂)は「スペル」どこじゃない、ものすごい世界に落ちていただけないと…。おかげで何かいろいろモヤモヤしたまま劇場を出ることに。
あれだよ、

「あたしが予想しなかったと思う?あんたがあたしに対しこういう風にするだろうという事を」
「予想しなかったと思う?」
「わたしたちは15年…あんたがここに来るのを待ってたのよ」

っていうセリフで「よっし!来たぁ!」って小さくガッツポーズするような、そういう瞬間がほしかったんだよね。
途中までは本当に圧巻なのよ。主人公が殺されてしまうのは最初からわかってることなのに、えらいハラハラしちゃうしね。予告にもある「妹、犯人の家に忍び込む」シークエンスでは客席がシーンとして、身じろぎひとつ出来ない!って感じだったし。
とにかく惜しい。原作通りなのかは知らないけどもさ…
あ、スーザン・サランドン演じる婆ちゃん、意味なくデタラメで良かった。
あと本屋のシーンで店頭のディスプレイに「トールキン著『指輪物語』」ってあるんだけど、そこで字幕をつけてるのがなっちだってことに思い至るとちょっとおかしいね。

*1:この映画のコピー「これは私が天国に行ってからのお話」ってのはおかしいよね。あそこは天国と現世との中間ってことなんだから。