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黒柳徹子主演海外コメディ・シリーズ20周年記念作品「ベッドルーム・ファンタジー」

76歳の黒柳徹子セックスレスの危機を乗り越えようと奮闘するバスト100センチ越えのセクシーな美女に扮するという、危険な感染症に罹患して高熱出した人が見る幻覚みたいな艶笑コメディ。いや凄かった。凄いもん見た。
最初は「ま、一度は生で見とかなきゃなー」っていう森光子*1の「おもろい女」観に行ったときみたいな軽い気持ちだったんだけど、チケット確保も難しいのね。最後尾になっちゃったよ。
それも火曜日だけ休みであとは連日やってんのね。全20公演。まあ芝居とはそういうもんだけど、つくづくタフだ。
そんなわけで、脚本自体はあくまで何てこともない軽いタッチのコメディなんだけど、主演が徹子なだけで理不尽さは∞に。そういう感じの異空間。
以下、思ったことを適当に。
○会場を埋めるのはほとんどが妙齢の女性。完全アウェイ。
石田太郎と一緒に徹子登場で拍手。まあ座長ショーですから、当然ですわな。
○共演者が石田太郎カリオストロ伯爵と、団時朗帰ってきたウルトラマンって時点で自分的にはもう役満
団時朗は出番のほとんどを体にぴったりフィットした赤いラメ入りのドレスで過ごす。ヒゲ面なのにドレス姿が全くもって自然なのは、体に完璧にフィットしているのと、何より堂々としているから。
○徹子、セリフ回しが早口で二人称が「あーた」で、徹子の部屋にいる時と全く一緒。でもクライマックスのしんみりした芝居はきっちり決めてくるので翻弄されっぱなし。そうだよな、出来ない人が20年もやるわけないもんな。
○徹子、胸こそ特殊ラバー製か何かの特殊メイクだけど、姿勢とスタイルの良さは認めざるを得ない。というか、観客が認めるまでセクシーなランジェリー姿で演技し続けるはず。早々に降参。
○何より「凄いわ」と感心したのがカーテンコール。せいぜい一回か二回だろと思うところ、徹子は違った。五回くらいやった。雰囲気に呑まれてずっと手を叩いてたので正確に覚えてない。

*1:そもそも今回「徹子の芝居見なきゃ」って思ったのは、「放浪記」で森光子のライバル役やってた徹子のテンションの高さをドキュメンタリー番組で見たから。