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ナナとカオル 1 (ジェッツコミックス)

ナナとカオル 1 (ジェッツコミックス)

ナナとカオル 1 (ジェッツコミックス)

これはすごい。エロい。驚いた。
絵が単体でエロいというよりは、圧倒的にコマ割りとセリフと擬音がエロい。いや、絵もエロい。
何しろね、55ページになるまで、主人公がヒロインの肌に指を触れないの。その触れ方だって本当に、指先でちょん、と触れるだけ。
それなのにこの盛り上がりっぷりは一体何かと!始まって数ページでキャラ説明もそこそこに挿入までいってしまう(というか、いかざるを得ない)成年向け単発エロ漫画より、よほど興奮する。適当に話題のエロ漫画も追ってはいるけど、求めていたのはこういうものだったかもしれない。一般紙での「ちょっとエッチな連載もの」(だから「はまぞう」で書影も出る。全くはまぞうはヘタレです)でここまでエロく出来るのかという新鮮な驚き。指先で触れるまでの、そこに至るまでの双方のセリフにモノローグ、表情、しぐさ、全てが作用し脳内で炸裂、読んでるこっちも彼らの興奮を共有させられてしまう。
何よりここまで「指で触ること」すら引っ張ったおかげで、ヒロインのナナ、というか、ナナの肉体が、猛烈に「そこにある」感じがする。これは凄い。そういう感覚に、漫画を読んでいてなるのはかなり珍しいもので。どんな漫画も、所詮は他人事というか違う次元でのお話で、登場人物に感情移入することはできても、感覚を共有できることなんてまず無いからねえ。
甘詰留太、初めて読んだが相当の漫画力の持ち主だ。まだまだ知らない、すごい漫画家いるなぁ。ちょっとやそっとアンテナ伸ばしたくらいじゃ捕捉しきれん…。
次の巻も読んだけど、ナナとカオル、手を変え品を変えのエロい状況に何度も陥りながら(高校生同士なのに!)キスすらせず、ましてやセックスなんてとてもとてもで、いくらなんでもお前らド変態すぎる。寸止めの寸が無限大の長さ。分かった、いいよこのまま何もするな!絶対するなよ!
女の人の読んだ感想もかなり聞きたい。どうですかこういうの。