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「カイジ〜人生逆転ゲーム」

娯楽作としてよく出来ている。
原作知らずで行っても単純に面白いと思うし、原作既読組と行けば、見終わってああでもないこうでもないあそこはああじゃないんだよ!と盛り上がること請け合いというか。
正直、物凄い勢いで色々考えてる香川照之のどアップだけで元は取った感じ。数々の邦画を救った男は健在だ。藤原竜也の歯並びはいかにもダメな感じでナイス。役作りで歯まで変えるとは立派だよね!え、違うの?ああでも映画版「バトルロワイアル」といい(まあ映画版「DEATH NOTE」も)素っ頓狂な設定の中で絶叫する役が本当に似合うよね(というか、そういう役じゃないとマズいのかも…)。天海祐希も良かった。まあどこかに一人くらい女優入れないとむさくるしくてかなわんわってのは分かる。松ケンはわかるけど、もたいまさこは誰との友情ですかね?友情出演する人の人間関係を示した友情出演まとめサイトが欲しいところです。あと、佐藤慶はミスキャストです。声がラスボスの声じゃないんです。あれはNo.2の声。
まあそんなこんなで、漫画を踏まえるととてもうまく処理してるところとそうでもないところが混在してる、そういう映画。鉄骨渡りに雪崩れ込むのは映画の方が上手い*1と思ったけど、映画における「遠藤がカイジに金を出す流れ」や例の罠のクリアの仕方は、実際いかがなものかと。絵作りもいかんせんバラエティーっぽいけど、実際福本が漫画で表現している闘いの舞台を正確に再現するとこんな感じなんだろうなとも思うw
「あれがある」「なんであれがない」はまあ、キリがないんだけど、焼き土下座くらいは切り詰めれば数十秒で描写できるんだからやっちゃえば良かったんじゃないかなあ。
「限定ジャンケンで一本引っ張れないか」「そうすれば別室ですっぱだかもカード買占めも出来る!」「そんでヒットしたら続編で鉄骨とEカードで…」という案は絶対出たと思うんだけど、「フッ…そういう、小出しにしようって発想がまさに“痩せた考え”…!勝負をかけるときは…常に全力で行かなきゃダメッ…!」というノリが勝利したんだと推測。結果としてそれは正しかったかな。限定ジャンケンが1時間半続くと、脱落する観客がどれだけ出るか?まあ、かなり危険な賭けかと。「ジャンケンで伏線を張り、Eカードで回収」というのは最善手かも。
あと「ざわざわ…」をやろうって意気込みは笑ったが、ピッチ早すぎるだろ。あれじゃ「ザワザワザワザワッ」だ。

*1:「このままでは死ぬね」と思わされる程じっくりと地下工事現場生活を描いた直後なら、彼らが命を賭けるゲームをするのにも説得力がある。漫画は連載当時かなり納得できなかった。