honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「96時間」

邦題なあ。やってることは「24」の4倍ってよりは4分の1って感じで「奪還 DAKKAN in パリ」みたいなタイトルがふさわしいんだけど、
さすがにそれじゃあ観に来る人が限定されまくるし、原題の「TAKEN」そのままでも濁音がなくてパンチに欠けるしどうしたもんすかねえ…
やっぱしょうがない、タイムリミットアクションっぽく押しますか!…というような紆余曲折があったのだろうか。
本編は…リーアム・ニーソンを元CIA工作員役でアクション映画に(日本だと役所広司あたりを主役にする感じ?)って発想は良いけれども、
肝心の脚本に緻密さがあまりなくて(肝心の96時間って区切りにもちゃんとした根拠はないし、元の同僚も別れた女房の今のダンナも現地採用の翻訳の人も行きがかり上救出する女の子も皆、登場直後しか出番無いし…)色々もったいない感じ。悪人への暴力の容赦なさに二度ほど笑ってしまったけども、天井のパイプが何となく外れちゃうところは本気でどうかと思いますよべッソンさん、そこに正座しなさい。あと電話口での「俺ハンパねえからぜってー殺すかんなコラ」的発言は厨二っぽくて笑った。
工事現場でのカーチェイスの見せ方とかがイマイチで何が起こっているのかがよく分からない、とかもね。せめて車の色くらいは分けていただけんことには。格闘はまあ、仕方ないと思います。
ああ、別れた女房、ファムケ・ヤンセンだったのかあ。全然活躍しないからなあ。ボンドを太腿で絞め殺そうとする女暗殺者→謎の生物に襲われる豪華客船から生還する女泥棒→宇宙生物に乗っ取られてから突如セクシーな衣装を着出す女教師…っていう女力炸裂の華麗な転職歴があるのに、今じゃ家でオロオロしてるだけの女主婦の役だなんて。