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「TOKYO JOE マフィアを売った男」

109シネマズの上映スケジュール欄を見てたら全く知らないタイトルがあったので気になって公式サイトに飛んで予告編見て「おおこれは観ないと」と即決。

「頭に三発の銃弾を受けながらも死なず、逆に自分を切り捨てようとしたシカゴのイタリアンマフィアを壊滅させた実在の日本人の話」なんてのが気になる人はぜひ観るべき。いや三発て。しかも至近距離。ある種の能力者だとしか考えられない。グイード・ミスタか。
予告編、「奥山と亀山…?」と少し気にかかるも、本編には彼らの名前から連想されるある種のあざとさ(奥山和由はきっちりバイオレンスを入れるだろうと信頼できるけど、亀山千広は不要な泣かせとか入れそうじゃねとか危惧した)は無く、堅実な作り。というか、そんな作為が入れられないくらいに濃い人生。数奇な運命。「アメリカの日本人」の裏街道突っ走りまくり。
ゆきゆきて神軍」もそうだけど、ドキュメンタリーってその対象がメーター振り切っていればいるほどに面白い。「その人がいたためにどれだけの人間が死ぬか(取り返しのつかないくらい運命が狂うか)」が個人的な主人公度判断基準だけど、このジョーことケン・エトーはかなりの上位ランク入り。見えないところでめちゃくちゃ死んでる。
「いじめられている息子へのアドバイス」のとこで肩が震えるほど笑った。小学生向けじゃなさすぎるっていうか、一般人向けですらないにも程がある。
証言する時の黒覆面姿もあの体型とあいまってゾディアックみたいだった。
いや、こういう「異国の地でがんばる人」の実録物、もっと見たいね。




公式サイト:http://www.cinemacafe.net/official/tokyo-joe/
追記・こういう展開も視野に入れてるのかー。スコセッシ監督でが実現するなら超期待age。ボス、ソラノ役はダニー・アイエロ、幹部クラスにジョー・ペシは必須で。主演は…渡辺謙とかになるのかなあ。なるたけ顔立ちも体型も近い役者にして欲しいけど…まったく心当たりがないけども…