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「おくりびと」

「観たらすごくちゃんとしてるんだろうな、だが自分は観なそうだな」と思ってたけど、
ふとした拍子に観てみたら、やはりすごくちゃんとしてたよ。良かったよ。
おお、何ということだ、俺、滝田洋二郎の映画観るの三本目。11年おきって!
コミック雑誌なんかいらない!(86)」(三浦和義、出てたね)、「シャ乱Q演歌の花道(97)」ときて今作だ。
以下列挙。

○死体役の演技が皆素晴らしかった。みんな、かなり死んでた。冒頭の場面で死んでる人(拭かれまくる=くすぐったい)は本当に微動だにしない演技が出来るので選ばれたそうだ。
○遺族の演技も相当素晴らしかった。みんな、かなり死なれてガックリきてた。山田辰夫が特に良かった。緊張感バリバリたぎらせた後のあれはかなりきた。諏訪太郎のひでえ物言いは取材の成果なんだろうか。あんなん言われたらたまったもんじゃねえなあ。
本木雅弘(というか、しつこくモックンと呼びたい。薬丸は薬丸としか呼びたく無い)、良かった。チェロ演奏も納棺も、所作がひとつひとつ美しくて、あれなら誰しも納得する。この企画立ち上げのきっかけってのも偉い。
○広末、良かった。声がいいんだと思う。カラミのシーンでの肩はだけとパンツ見せも、子連れパツイチがやってると思うと実にこう、ありがとうございます、監督分かってますねウヘヘ。(これは脚本だけど)役柄の言動も行動も、現実的でよかった。
○↑そのカラミのシーンのきっかけもかなり説得力があったと思う。死にニアミスすると無性にムラムラしてしまう、というのはすごくよく分かる。
○コメディパートも卒なく良かった。シェービングクリーム塗りたくられたモックンの鼻の穴のふさがり具合はかなり笑った。スピースピーいってたね。
○ロケ地の酒田、たまたま今年の夏行ったけど、観光名所の撮り方も抑制が効いていて好感度大。id:hon:20080818#p1で書いた山居倉庫とか車の窓の向こうにチラッとうつる程度。寿司屋の鈴政も看板が一瞬。地元的には山田洋次映画や西部警察のようにババーンと撮ってもらった方が嬉しいんだろうけど、これはこれでアリ。というかこっちの方が好きだな。
○抑制の効き方はエンドクレジットで流れる曲にも感じた。いかにもタイアップなJ-POPじゃなかった。どうやら、電通にも良い電通と悪い電通があり、TBSにも良いTBSと悪いTBSがあるのだろう。
笹野高史良かった。あのつぶやきもかなりヤバかったな。でもまだ60歳なのか!山崎努の72歳と合わせて知ると、何か混乱する。
余貴美子の役の人の雰囲気、弟が子供の時によく預かってくれてた人にそっくり。
○網で炙って塩振ったフグの白子、うまそすぎる。一口!一口でいいから!
○フライドチキンは軟骨も食べるべき。
○生きてるタコが料理できないのにオカシラつきの鶏が料理できるのも変な話だよね。まあタコはウネウネしてるからね。
○いいチェロって高いんだなー!
○ラストシーンの切り上げ方も良かった。
トウキョウソナタ」の香川照之もリストラされてから納棺師になったらよかったのに。もちろん監督は黒沢清のまま。
腐乱死体と首吊り死体はばっちり映るだろうなー。そして全体的にあまりに怖すぎ、納棺協会からは抗議されそう。