honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「クローバーフィールド/HAKAISHA」

「(体から細かい分身を撒き散らしながら)ハカイシャーッ!」
「(瀕死の重傷負いながら全力でダッシュして)イシャはどこだー!?」
「まあそんなわけで」
「へいそんなわけで」
「アメリカ人って頑丈だよな」
「カメラ、日本製ですかね?あの頑丈ぶりとマイクの高性能ぶりにも拍手ですよ」
「後はまかせるから適当につないどけ。じゃ」
「いやいやそんないきなり。ノリノリで登場したじゃないですか」
「内容にどうこう言うより体験した方が早いもん、これ」
「さすがにもうちょっとお願いしますよ。ネタバレに関しちゃ日本は手遅れですし…公開をズラすなよな…」
「あれだな、『大怪獣東京に現わる』も忘れずに入れて怪獣映画についてザッと網羅するとかだな」
「あったなあ、怪獣が出ない怪獣映画」
「で、お前が言っても説得力ないから『911以降のアメリカ』って言葉は禁止な」
「きびしいなあ」
「まああれだろ、映画作る前に会議かなんかあるわけだ」
「打ち合わせっちゅうか、まああるでしょうね。出資してもらわなきゃならないし」
「その場でこう…『ネタはまあ、言ってしまえば怪獣映画なんだけども、それをパッケージの段階では出さずに、擬似ドキュメンタリー風でやりたいんだ。それも、事態を把握しようもない一般人の視点で』とか始める」
「そしたら相手は…『それは…スターを使わないパニック映画みたいなものになるのかな』とか言いますかね」
「『そうだ!ようは魔女じゃなくて怪獣が出てくるブレア・ウィッチ・プロジェクトさ』」
「『手持ちカメラか…あ、でもそれならカップル客も見込めるかな?』」
「『いけるね!怪獣全面に出すと特撮ファンしか来ない。そして女子が特撮に理解がある率は非常に低い。よって興行もそれほどは望めない。悔しいが、それは事実だ!』」
「『トム・クルーズもダコダ・ファニングも出ない宇宙戦争』みたいなもんにならないかね?興行パッとしなくなりそうじゃない?」
「いやいや、予告編頑張って、徹底的に情報隠せば、『なんだろう』『観てみようか』って話題になるって!」
「じゃあ予告には何かいいアイキャッチが欲しいなあ。舞台はどこで?」
「そりゃもちろんマンハッタンさ。みんなにGODZILLAのことは忘れてもらいたくてね」
「なるほどね。じゃあ自由の女神とか、いくよね?」
「当然!こう、異状を察した主人公たちが表に出ると、遠くの方でドドーン!とか言って自由の女神の首がすぐ近くに落ちてくるんだ!見て!その場面だけもう絵コンテ切った!」
「OK!出資しよう!」