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「恋愛睡眠のすすめ」

かわいい子は得よねえ(頬に手を当てて、男おばさんっぽく)。
いや大変面白かったっす。
フランスが舞台で夢見がちで片思いで、同じシネマライズ公開の「アメリ」との差がここまでつくとは大したもんだと。それはもう監督のビジョン(ちょっと粒子の粗い感じの撮り方も含めて)によるのと、ガエル・ガルシア・ベルナルのかわいさ(としか言いようがない)によるところが大だけど、シャルロット・ゲンズブール効果というのもあなどれないのかもしれない。こういう面白演出とキャスティングのさじ加減は本当に難しそう。にしても「なまいきシャルロット」は遠くになりにけりだが、あのなんともいえない口元は健在であった。前にも書いたけどA←こういう口元好きなのよ。
あと省略のうまさには特筆すべきものがあった。それはもう、しょっぱな主人公が初出勤してきたとき、あのおっさんが赤い毛糸の帽子かぶってるあたりから。「お、その帽子いいね、ちょっとかぶらせて」「え、それはちょっと」「いいからさあ」みたいなやり取りを想像してしまう。あのおっさん面白いよね。あの仕事でいくら貰ってんだか、でかい家に住んでるよね。あの同僚もいいよね。
段ボールギャグ(観ればわかる)は全部大好きだ。発明ネタも。
(以降、ネタバレってほどじゃないけど内容に触れるって今さら遅い。バレて困る話でもないけど)
それにしてもガエル(略)の行状はかわいいからいっかでは済まされない感に満ちている。お前本当にメキシコじゃ社会に順応してたのかよ。そんなこんなでさらに膨らむメキシコ幻想。
「自分テレビ」に脳内彼女が居着くあたりも心臓にチクリとくる。
恋する惑星」もそうだけど、映画じゃ「恋してりゃ不法侵入くらいはまあ、普通だよね」ってなってるし、ゲームじゃ「勇者なら不法侵入ならびに窃盗くらいは普通だよね」ってなってるのが、つくづく良い(悪い意味で)と、いや悪い(いい意味で)思う。
そりゃ自分もひかえめなおっぱいは非常に好ましいと思うが、それをそのままこれから仲良くなろうとする女子に言うかね?マジ切れドン引きされかねないですよね?あと「違和感があるっていうか」「ああ、左手でペニス持ってる感じ?」とか、俺なら逮捕される自信があるね。それにああいう店に意中の子と来といて別の女の子と踊ってキスする根性も全くないね。それでいて同じことされるとブチ切れるとかもないなあ。やんなきゃいいじゃんか、先にああいうことを。どんだけ不思議くんなんだよ。と、ナイーブすぎる日本人としてはいろいろ思わされたのであった。
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