honkyochiblog

さようなら、はてなグループ…

「エクステ」

「(手を×の字にして)エクース!」
「(慌ててTの字にして)て、てー!」
「『シャンプーや整髪料のタイアップは、無理だな!』という毛髪ホラーであるところの本作だが」
「どんだけせまいジャンルなんだって感じですけどね」
「ひとつの国に一本あれば十分だよな、毛髪ホラー」
「まさにニッチ市場というか。髪の毛の入る隙間だけの」
「そんな毛髪系ホラーのさらにサブジャンル・付け毛属だな」
「韓国だとまんま『鬘 かつら』ってのがありますね」
「『ザ・シンプソンズ』のハロウィン特集で殺人鬼の毛髪から作ったヅラにホーマーが乗っ取られてたな」
「あー思い出しました小学生んとき、怖い漫画が流行ったことがあって、誰かが持ってきた『呪いのかつら』ってのがあって…今検索しますね…
はい、正確にはいけうち誠一『呪いのかつら』廣済堂ですね」
「絶版発売中だな」
「時代は下って『ジョジョ』第四部の山岸由花子のスタンド『ラブ・デラックス』も個人的にはデカいです」
「時代や国を越えても通用するネタなんだな」
「人類に頭がある以上はまあ何とか」
「脳のすぐそばだし、目や耳には近いしでいいことづくめだな、髪」
「全体を振り返ってみればまあ、料金分楽しめる映画になってましたね」
「『あーもう、しばらく大杉漣の怪演はいいや』という気になるけどな」
「いつもは「出番これだけかよー」とか言ってたけどあれくらいが適量なんですね。よくわかりました」
「まあ別に単なるおっさんだからな」
「はっちゃけてからの衣装はチャッキーみたいでしたね」
「怖いかどうかで考えると微妙な格好だよな」
「ああ、確かに」
「髪の毛で編んだ服とかのが良いだろ。フェチの人の気持ちははかりかねるが。画面的に見えにくいからダメか」
「あ、栗山千明は前から髪の毛綺麗だなってイメージあるんで、この映画のヒロインにはドンピシャですよね」
「それにしても登場してからの一連の流れには唖然としたな」
「一回こっきりしか使えない荒業ですよね」
「この微妙な空気はぜひ劇場で多くの人と分かち合いたいところなのでこれ以上は語るのを控えよう」
「流行ったら嫌だなあ」
「それを乗り切れば、しばらくオーソドックスに話は進むしな」
「あ、ちょっと戻りますが、冒頭は港のシーンで、コンテナに髪の毛が満載だというところからです」
「この辺の話はちょっと『ダーウィンの悪夢』的だよな」
「あんなむき出しで運ぶもんなんですかね?」
「まあその辺は視覚優先でってことで」
「で、海の近くの美容院に自転車で通う栗山千明ですが」
山本未来が店長だ」
「それより夏生ゆうなが同僚ですよ!」
「何か思い入れでもあるんか」
「いや『恋極道』と『愛しの未来ちゃん』の役、良かったもんで。生存確認出来て良かったです」
「ふーん」
「で、そんなある日、栗山千明のもとに幼女が押し付けられます」
「なんかここから一気に、ポップさのかけらもないかつての陰惨な日本映画が復活しかかってびっくりした」
「それまでの変てこなポップさは全てここで地獄に突き落とすためであったわけですね」
「そんな狙いがあの居心地の悪さに隠されていたとわ」
「つぐみ、すごいですよね」
「まさに破壊者」
栗山千明がせっせと民家の内装を改造したりして構築してたであろうかわいげな環境を一瞬にして台無しに。他人もいるのに、まるで無視。マジ鬼畜」
「煽り役としては満点の出来だよな」
「つぐみはその幼女の母親なんですが、まあ妹の栗山千明に突然無断で押し付けるくらいのいい加減なDQNぶりなので当然のように虐待してます。痣だらけ」
「子役も上手いよな。本当に虐待されてるようにしか見えない」
「思わず画面の中に突っ込んでこのクソ母の顔面ブン殴りたい衝動にかられました」
「ホントお前いいお客さんだよな」
(「ちょっとした更新」で続けます)

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