何かにつけうわごとみたいにジョジョジョジョ言ってる自分のような人間にとっては税金みたいなもんで。評判など全然調べず駆けつけるわけです。敢えて全然調べません。アシタカなみの曇りなき眼で、こう。
とにかく興行伸びないことには第一部だけで続きが見られないという事態になってしまうし（いや、そもそもどういう計画なのかは知らないけど）、このシリーズだけの話でなく、無茶な漫画実写化に歯止めをかけるためにも「ああ、原作に忠実にアニメ化した方がいいんだなぁ」と映画会社に分からせねばならんのですよ。とっくに分かってろよ！
だからもう、少々の作画崩れなど大目に見なくてはならんのです。現在のアニメの製作現場のおそるべき実態*1を知ればそんなことを言うのは贅沢です。省略されるキャラも当然出てきますが受け入れましょう。2時間におさめることが重要なのです。
さあさあ、劇場に行ってください。どうかこれ以上読まないで！騙されたと思って！
うあああ自分に嘘はつけねえ！ごめん嘘だ！これは罠よ！この人たちはどうせ私たちを！
いやまあ、切り裂きジャックが出ないなんて些細なことだし、「泣くまで殴るのをやめない」や「そこに痺れる憧れる」「今までに食ったパン」がないのも、タルカスとブラフォードにストレイツォあたりが出ないのも何とかなるけど（いや、ならない気がどんどんしてくるけど！）、
スピードワゴン出ないのだけはマズくね？彼がいないと説明役がおらず、彼がいないと財団が出来ず、スピードワゴン財団が存在しないと（あまりに長いので略）になって歴史が歪み世界が崩壊しますよ？みんな死ぬんだよ？
だいたい1時間40分じゃ短すぎるよ！登場キャラもエピソードも削りまくってんのにダイジェストみたいじゃん！
序盤の、あの有名なジョースター卿が「逆に考えるんだ」と諭すところがないのは（すごく見たかったけど）まあいいとしても、やっぱりディオがジョジョに猛烈に嫌がらせするところなんかはうまいこと端折って（というか枕に針仕込むとかオリジナルいじめ追加でお前は特色が出ると思ったのか）、エリナと石仮面だけに焦点絞って構成出来たんじゃないかなあ。むしろ波紋修行から実戦突入への流れをじっくり描いた方が…。長き因縁への序章なのでじっくり…というのも非常によくわかるけどさあ…ディオがエリナの唇を奪うところでカメラが360度回転する演出意図は何ですか？
作画もなあ。ジョースター邸で警官隊に囲まれて逆ギレする時のディオの顔のアップとか、かなりおかしなことになってた気がするんだけど。テンション高くない時の人物の動きを引いてとらえたカットは妙にぎこちない気がするし、昼間のジョースター邸の外観は重厚感がないというか質感がツルツルしててなあ。いや実際スケジュール的に直せないということもあるんだろうけど、もうちょっとこう、コンテの切り方でごまかせる部分もあったのではないかとか。
あと初登場時のエリナには猛烈な違和感が。最近のルパンに出てくるヒロインのような、別の漫画の人みたいな、ああいう感じ。
魔界村みたいな頂上決戦の舞台でもいろいろうねうね動いたりしてるけど、そういうのを見るにつけ「ここでアニメーターの人がこれだけ頑張って動かすことによって別のシーンにしわよせが行っている気が…」とかふと考えちゃってなあ。もちろん視覚的に派手に展開するというのが大事だというのも分かるんだけど…。そういう非日常的な展開って、そこまでの流れで押さえるべきところ（生活感というか、地に足の着いた感じ）を手堅く押さえて初めて生きるような…。物を食うシーンがほとんどない（全然なかった気もする）のもどうなのかとか。そもそも「北斗の拳」とは違う漫画だと思うんです。
うあうあう、えうあうあえあ、ええいああ
鳴かぬなら 鳴くまで殴るのをやめないッ ホトトギスッ！
監督てめえ、限度ってもんがあんだろうが！
能力が足りなくてそもそもジョジョ好きじゃねえんなら仕事受けんじゃねええええええええええええええええよ！！！！１１１１１１１１１１１１１１１１！！！！！！！！！！！
うううう
*1:何とかいうアニメでキャベツが緑の球体として表現されたのを知って以降はあまりにおそろしくて噂すら入れてません。
